文学作品の鑑賞を通して、作品の世界や作家の思想、人生、背景にある社会、歴史、文化、人間像、民族性を考察します。
国文学や外国文学を学ぶ文学部は、人文学部と称する大学もあり、このジャンルでは、主に言葉や文字によって表現された作品を扱い、作品を通して、作者の背景となる時代や社会、思想などを考察しながら、人間の存在への理解を深めます。
文学作品には人間の喜怒哀楽が描かれ、作者の思考などが投影されています。
作品を通じて作者と対話し、書き手の意図することを理解することが大切であり、人間の生き方について思索することが、究極の学問テーマであるといえます。
主な研究対象は、小説や戯曲、詩歌、評論などです。
はじめは幅広い作品や先人の研究論文に接しながら、研究手法を学ぶことから始めます。
学びを進めるごとに、時代や作家、作品など研究対象をしぼって、より深く研究していくのが一般的な学習スタイルです。
「文学概論」や「文学史」、「作家論」、「文学論」など授業は講義形式で行われます。
また、数人で一つの作品を議論しあったり、あるテーマについての研究発表をもとに討論しあったりして理解を深めるゼミ(演習)形式の授業もあります。
文章による表現能力を養う授業もあり、将来、文芸作家ジャーナリストやライターなど、文章を書くことを職業としたい人には、実際に執筆し、何度も練り直して技術を磨くことが重要になります。

●教員免許●学校図書館司書教諭●図書館司書●学芸員●文書情報管理士 etc.