看護

医療チームの一員として看護に専門的に関わるのが看護師です。
看護の対象となるのは、病気の人のみではなく健康な人も含むことを認識しておく必要があります。
すなわち、看護とは「健康な人に対しては健康の保持と増進、疾病の予防を行い、病気の人に対しては健康の回復、苦痛の緩和を行う」ということです。
法律的には「保健師助産師看護師法」に規定があり、看護者の倫理観については「看護者の倫理綱領」に示され、これらの法律や規定を念頭において業務を行っているのです。
医師の業務が「診断と治療」であるのに対して、看護師は医師の指示に基づいて「診療の補助」をし、自らの判断で対象となる人の「身の回りの世話」などをします。
病院などにおける「診療の補助」としては、カルテの準備や整理、検温、検脈、注射、包帯交換など、「身の回りの世話」としては、食事、排池、入浴、運動などがあります。
これらの業務は目に見える看護ですが、さらに重要なのは、心身に異常をきたしたことによる精神的な痛みや苦しみなど、目に見えないことに対する看護です。
「心の痛みがわかる看護」をするということです。
看護師の職場の中心は、病院などの医療機関ですが、療養所、老人保健施設、福祉施設、保健所、学校など多様です。
高齢社会を迎えて特に在宅における看護として訪問看護などの重要性が高まっているのが最近の特徴ともいえます。
●看護師●保健師●助産師 etc.